点描写(てんつなぎ)プリントメーカー|レベル8段階・自分で図形も作れる
点描写ってなに?
見本の図形を見て、となりに並んだ同じ点の上に、同じ形を写しとる——それだけのシンプルなプリントです。
シンプルですが、子どもは「どの点から始まっているか」「どっちの方向に、どこまで線が伸びているか」を目でたどり、それを自分の手で再現しなければいけません。見る力と書く力を同時に使う、とても密度の高い活動です。
このプリントを作った理由
特別支援学級で担任をしていて、文字を書き写すことがなかなか難しい子に何人も出会ってきました。マスから文字がはみ出してしまう、形が崩れてしまう、どこから書き始めればいいか分からなくなる。
そういうとき、いきなり文字の練習を重ねるよりも、もっと手前にある「形を見て、そのとおりに写す」という力を育てたほうが、結果的に近道になることがあります。点描写は、その土台をつくるための教材です。
わたし自身、幼児を育てている母親でもあります。鉛筆を持ち始めたばかりの子が、線を引くこと自体をおもしろがってくれる——そんな時期の遊びとしても、点描写はぴったりでした。
ただ、市販のプリントは枚数が決まっていて、その子に合ったレベルがちょうどよく見つからないことも多いです。だから「点の数も、難しさも、枚数も、その場で選べる」ものを作りました。
このプリントで育つ力
- 視知覚(見る力)……形を正しく見分ける力は、読み書きの土台になります
- 空間認知……上下・左右・ななめといった位置や方向、点と点のあいだの距離をつかむ力です
- 運筆(うんぴつ)……目標に向かってまっすぐ線を引く、鉛筆をコントロールする力が育ちます
- 目と手の協応……見たものを、手の動きに変換する力です
- 注意力・集中力……線を1本ずつ確かめながら写すので、自然とじっくり取り組むことになります
こんな子におすすめです
- 鉛筆を持ち始めたばかりの幼児(3〜6歳ごろ)
- 文字がマスからはみ出す、形が崩れてしまう子
- まっすぐな線を引くのが苦手な子
- 図形を写したり、見本のとおりに描いたりするのが苦手な子
- 形を見分けること(視知覚)に課題がある子
- 静かに集中して取り組む時間をつくりたいとき
レベルは8段階。「たてよこ」から「ふくざつ」へ
| レベル | 点の数 | 線の種類 |
|---|---|---|
| レベル1 | 2×2=4点 | 縦と横だけ |
| レベル2 | 3×3=9点 | 縦と横だけ |
| レベル3 | 4×4=16点 | 縦と横だけ |
| レベル4 | 4×4=16点 | 斜めが入る |
| レベル5 | 5×5=25点 | 斜めあり |
| レベル6 | 6×6=36点 | 線が交差する複雑な形 |
| レベル7 | 8×8=64点 | 複雑な形 |
| レベル8 | 10×10=100点 | 複雑な形 |
まずは縦と横の線だけのレベル1〜3から。慣れてきたら、いちばんつまずきやすい斜めの線が入るレベル4へ進みます。そのあと、線が交差する複雑な図形に挑戦していきます。
点の数が多いレベルでは、1マスが小さくなりすぎないよう、用紙が自動でヨコ向きになり、1枚に1問だけを大きく印刷します。どのレベルでも点の間隔は約11mm以上あるので、鉛筆で書き込むのに十分な大きさです。
自分で図形を作ることもできます
「じぶんでつくる」に切り替えると、点をつなぐだけでオリジナルの図形が描けます。操作はこれだけです。
- 線を引く……点から点へドラッグするか、点を2つ続けてクリックすると、その間に線が1本引けます
- 線を消す……消したいところをもう一度なぞると、なぞった部分だけ消えます
線は1本ずつ引くので、離れた場所にバラバラの線も自由に描けます。たとえば、いちご。まわりの輪郭をぐるりとつないで、ヘタを描いて、最後に種を短い線でぽつぽつと置く——輪郭とつながっていない線も好きなだけ足せます。一筆書きでは描けない絵が作れます。
その子の名前の頭文字、好きな乗り物、季節のモチーフ。教科書には載っていない図形も自由に作れます。作った図形は何問でもプリントに入れられて、1枚に入りきらない分は自動で次の紙になります。子ども自身に図形を作ってもらって、大人が解く側にまわるのも楽しい使い方です。
使い方のヒント
まずはレベル1から。すらすらできるようなら、ひとつ上げてみてください。できないレベルで粘るより、できるレベルを何枚かやったほうが力がつきます。定規は使わず、フリーハンドで大丈夫です。線が多少ゆがんでも、狙った点にたどり着けたかどうかを見てあげてください。
つまずいたら、「まず、この点からこの点まで」と線を1本ずつ指でなぞって見せると、写すべき情報がぐっと減ります。ヨコ向きのレベルを印刷するときは、印刷設定が「横」になっているか確認してください。うまくいかないときは「PDFで保存」からどうぞ。

